2025年1月29日、テスラ社は2024年度決算発表において、2026年からテキサス工場でサイバーキャブの量産を開始しロボタクシー(サイバーキャブ)事業を本格化する計画を明らかにしました。
また、イーロン・マスクCEOによると、2025年6月にはテキサス州オースティンにおいて、完全自動運転による有料配車サービスを開始する予定です。「これは遠い未来の話ではなく、5〜6カ月後には実現します」とマスクCEOは決算説明会で述べています。
オースティンでの展開後、2025年中に他の米国主要都市へのサービス拡大を予定しており、2026年末までには世界各国でサービスを展開することを目指しています。また、2025年内には、欧州と中国において、監視付き完全自動運転(FSD)をスタートさせる計画です。
この新事業に並行して、テスラ社は2025年上半期から低価格EVの新モデル生産も開始する方針を示しました。2024年第4四半期の製造コストは、車両1台あたり過去最低となる3万5000ドル未満を達成しており、同社のコスト競争力は着実に強化されています。
また、米国WebメディアのInside EVsによると、ロボタクシー事業で先行しているWaymoは、高精度のマップと、事業を展開する新しい都市での集中的なベータテストの必要性から、ゆっくりと拡大してきました。一方、テスラの自動運転システムは、高精度な地図や高価なセンサー類を必要としない「汎用AI」ソリューションであり、これが同社の強みになると、マスクCEOは説明しています。
写真提供元:Tesla, Inc.