スペースXは2026年5月22日(日本時間23日07時30分)、テキサス州スターベースの新設ランチパッド2から、スターシップの第12回目の飛行試験を実施しました。今回は大幅に再設計された新型「スターシップV3」の初飛行で、ランチパッド2の初使用も兼ねています。
Liftoff of Starship! pic.twitter.com/LQLdjK5V6K
— SpaceX (@SpaceX) May 22, 2026
第1段のスーパーヘビーブースター(ブースター19号機)は、新型の「ラプター3」エンジン33基を搭載して離昇。上昇中に1基のエンジンが停止しましたが、残りのエンジンで補いながら飛行を継続し、打ち上げから約7分後、計画通りメキシコ湾への着水を達成しました。今回はブースターキャッチは実施されていません。
第2段のシップ(シップ39号機)も6基中1基のエンジンが停止しましたが、そのまま上昇を続けてサブオービタル軌道に乗りました。打ち上げから約65分後、インド洋の目標地点に設置されたスターリンクのブイのそばに精密着水しています。着水時、機体は炎に包まれましたが、スペースXは「これは、まさに期待通りの結果です」とコメントし、計画通りの挙動であることを説明しています。
SpaceX's Starship rocket just successfully performed a flip maneuver and precisely splashed down on target in the Indian Ocean next to a buoy with @Starlink on it.
— Sawyer Merritt (@SawyerMerritt) May 22, 2026
The SpaceX team ends the stream with a "USA! USA! USA!" chant 🇺🇸 pic.twitter.com/rKwFHda4Jc
今回のペイロードはダミーのスターリンク衛星22基とカメラプローブ2基で、スターシップ史上最重量のペイロードとなりました。
スターシップV3に搭載されたラプター3エンジンは、前世代と比べて推力を大幅に向上させています。海面燃焼型は従来の230トンから250トンへ、真空燃焼型は258トンから275トンへそれぞれ引き上げられています。また、今回初めて使用されたランチパッド2の稼働により、スターベースの打ち上げ頻度を高める体制が整いつつあります。
スペースXのIPO目論見書公開(5月20日)の直後に実施された今回のフライトは、6月12日に予定されているナスダック上場に向けた機運をさらに高める結果となりました。

