アメリカン航空は2026年5月26日、スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」を機内Wi-Fiとして採用すると正式に発表しました。
導入対象はエアバス機500機以上(新型A321XLRおよびA321neoの新規納入機を含む)で、搭載工事は2027年第1四半期より順次開始される予定です。対象路線は国内線と短距離国際線で、スターリンクが採用する低軌道(LEO)衛星コンステレーションにより、アンテナ1基あたり最大1Gbpsのマルチギガビット接続を実現します。ストリーミング、ゲーム、リモートワークツールをフライト中に利用できる環境を目指すとしています。
同社のチーフ・カスタマー・オフィサーであるヘザー・ガーボデン氏は、「スターリンクの導入により、アメリカン航空はフライト中の接続環境において業界をリードする航空会社としての地位を確固たるものにします」と述べています。スペースXのバイスプレジデント、ジェイソン・フリッチ氏も「スターリンクにより、搭乗から降機まで途切れのない接続体験が実現し、すべてのフライトがより快適なものになります」とコメントしています。
アメリカン航空は年間旅客数2億2500万人を誇る世界最大規模の航空会社で、保有機数でも世界第2位です。今回の発表により、米国の大手航空会社上位4社のうち3社がスターリンクを採用したことになります。ユナイテッド航空、サウスウエスト航空、そしてアメリカン航空の3社合計で2300機以上の商用機へのスターリンク搭載が決まっており、残るはデルタ航空のみとなりました。
機内Wi-Fiの分野で長年シェアを握ってきたバイアサット(Viasat)などの既存プロバイダーにとっては、大きな転換点といえる動向です。スターリンクが航空業界でも主要インフラとしての地位を着実に固めています。

