自動運転タクシーサービスを展開するウェイモは2026年5月28日、新型車両「オジャイ(Ojai)」による一般向けサービスを数週間以内に開始すると発表しました。これまでは社員のみが利用できる状態でしたが、まずサンフランシスコ、フェニックス、ロサンゼルスの一部顧客を対象に無料での試乗機会を提供します。

オジャイは電動スライドドアを採用し、低いステップと完全なフラットフロアによって乗降しやすい設計となっています。車内には3枚の大型LEDスクリーンが備わり、温度設定や音楽の選択など乗客がカスタマイズできる機能を搭載しています。また、点字表示やスクリーンリーダーへの対応、乗降時のサポートとなるシート一体型ハンドルなど、アクセシビリティに配慮した機能も標準装備されています。

オジャイは、ウェイモの第6世代「ウェイモ・ドライバー」を搭載する初の車両となります。ウェイモの公式ブログによると、この新システムはカメラ、ライダー(LiDAR)、レーダー、そして外部音声受信機(EAR)を組み合わせたマルチモーダルなセンサー構成を採用しています。カメラは従来の5〜8メガピクセルから17メガピクセルへと高解像度化され、使用台数を半数以下に削減しながら前世代を上回る性能を実現しています。
ライダーは悪天候下でも遠距離・高精度での検知が可能になり、レーダーは雨や雪の中でも物体の距離・速度・大きさをリアルタイムで追跡します。EARは緊急車両のサイレンを視認前に音で検知・方向特定する機能を担っており、これらのセンサーが連携することで、降雪の多い都市環境への対応も可能。また、センサー処理の多くをウェイモ独自のカスタムシリコンチップに集約することでコストを抑えつつ、性能を向上させているとしています。

これまでのウェイモの自動運転システムは、11以上の都市で累計約2億マイル、2000万回を超える完全自律走行トリップの実績を持ちます。車両の製造はアリゾナ州メサの工場で行われており、年間数万台規模への増産を進めています。
サービス展開については、当初の3都市に加えて今後デンバー、ラスベガス、サンディエゴへの拡大を予定しており、2026年中にさらに広くサービスを開放する計画です。試乗を希望するユーザーは、ウェイモのアプリから「トラステッド・テスター」として登録することで参加できます。

