自動運転技術を手がけるモービルアイは2026年6月16日、自動運転システムの供給にとどまらず、自社で配車サービスを所有・運営するロボタクシー事業に参入する計画を発表しました。2027年に米国の都市で運行を開始する予定です。
モービルアイ(Mobileye)は、イスラエルに拠点を置くインテル傘下の企業。同社はこれまで、自動運転システム「モービルアイ・ドライブ」を自動車メーカーやモビリティ事業者に供給する事業を展開してきました。今回の取り組みはこの供給事業を継続したうえで、自動運転技術に加えて車両の運用、乗客向けサービス、モビリティ管理までを一体で手がける垂直統合型の新事業を立ち上げるものです。モービルアイは、顧客向けの供給と自社運営の二つを並行して進める方針です。
新事業では、モービルアイ・ドライブを、子会社ムービットのモビリティプラットフォームや消費者向けアプリ、複合的な移動経路の計画機能、運行管制、フリート管理技術、遠隔操作インフラと組み合わせて運用します。また、自動運転対応の車両プラットフォームメーカーやフリート事業者、車両統合パートナー、技術サプライヤーと連携し、エンドツーエンドのサービス基盤を構築します。
運行は2027年に米国の主要都市圏で開始し、まず約100台の車両を投入します。展開は年間を通じて段階的に進め、完全自動運転下での運用モデルを検証します。初期展開が成功した後は事業を拡大し、今後5年間で約1万7000台の車両展開を目指します。あわせて、2026年末までに米国で投資家向け説明会「キャピタル・マーケッツ・デー」を開催し、事業化や技術、運用に関する詳細を説明する予定です。
モービルアイ・ドライブは、複数のAI技術と安全フレームワークを組み合わせた構成を採用、同社の技術はこれまでに世界で2億3000万台以上の車両に搭載されているとのことです。新事業の基盤となるムービットのプラットフォームは、112か国・3500以上の都市で17億人以上に利用され、45言語に対応しています。

