テスラは、ドイツ市場でモデルYの価格を引き下げました。2024年1月17日のオートモーティブ・ニュースなどが伝えています。
テスラはドイツにおいて、モデルYロングレンジとパフォーマンスをそれぞれ5000ユーロ(約80万円)値下げし、4万9990ユーロ(約800万円)、5万5990ユーロ(約966万円)としました。また、RWDモデルの価格を1900ユーロ(約30万円)(4.2%)引き下げ、4万2990ユーロ(約692万円)としました。
EU圏の他の市場でもテスラは値下げを行っています。フランスではモデルYを6.7%値下げし、デンマークでは最大11%の値下げを行いました。オランダやノルウェーでも7%台の値下げを行っています。
モデルYは、昨年ドイツで4万5800台が登録され、ドイツで最も売れたEVとなりました。しかしブランド全体で比較すると、テスラはNo.1の座をフォルクスワーゲン(VW)に奪われています。VWの2023年のBEV販売台数は12%増の7万0628台で、テスラは9%減の6万3685台でした。
なお、BYDもドイツで価格を引き下げており、なかでもコンパクトSUVのAtto 3は15%もの値下げを行いました。BYDは昨年、ドイツでわずか4140台しか販売できませんでしたが、今後はハンガリーの工場で生産を増強し、市場シェア10%を目指すとのことです。
テスラは1月29日から2月11日まで、ギガベルリンでの生産の大半を停止しています。中国からのバッテリーの納入が、フーシ派による紅海の船舶攻撃の影響で遅れているためです。ギガベルリンでは、ヨーロッパおよび中東市場向けのモデルYのほとんどを生産しています。