EV新車情報

トヨタ、初の高度運転支援機能付きBEV「bZ3X」を2025年中国で発売

 トヨタ自動車は、高度運転支援機能を搭載した初の電気自動車(BEV)「bZ3X」を2025年に中国市場に投入することを発表しました。

 2024年6月28日に開催されたトヨタ傘下の広汽トヨタ初のテクノロジーオープンデーにおいて、今後中国市場に投入される、自動運転を含む新技術が公表されました。

トヨタは、本格的な自動運転技術を中国で開発

 中国の中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)によると、広汽トヨタは、トヨタが出資する中国の大手自動運転技術企業Momentaと協力して、高度運転支援が可能なエンドツーエンドのハイエンドスマートドライビング「TOYOTA PILOT」を開発。2025年より、中国で発売されるSUVのBEV「bZ3X」に搭載される予定です。

トヨタのbZ3X
トヨタbZ3X

「TOYOTA PILOT」のスペックについては、まずハードウェアレベルでは、NVIDIA 254tops コンピューティングプラットフォームに基づいて、車両全体に11台の超高精度カメラ、5台のミリ波レーダー、12台の超音波レーダー、1台の LIDAR (126 ライン) が装備されていて、360 度の全方位認識を実現。また、コンピューティング能力、アルゴリズムレベルでは、大規模な量産データをリフローし、独立して学習し、迅速に反復し、OTA を通じてシステムパフォーマンスの上限を向上し続けることが可能とのこと。

 このソリューションには、Momenta の最先端のアルゴリズム5.0が搭載されており、車が世界を「理解し」人間のように考えることができるようになり、最終的には人間に近い、またはそれと同等の自動運転を実現できるとしています。

bZ3Xの内装
bZ3Xの内装

レベル4自動運転による無人タクシーで豊富なデータを蓄積

 広汽トヨタは、最初にロボタクシーを商業運転させた企業でもあるPony.aiと協力してレベル4無人タクシーの商用運行も実施。自動運転技術の大規模量産を推進中です。

 2023年には、中国トヨタ、広汽トヨタ、Pony.aiは、レベル4自動運転車の量産化に向けて合弁会社を設立。中国の多くの大規模都市で L4自動運転路上試験ライセンスを取得しています。

 Pony.aiの自動運転システムを搭載した中国の完全無人ロボタクシーは、1年間無事故で継続稼働していて、インテリジェント運転に必要な豊富な経験とデータを蓄積し続けています。

 今回のテクノロジーオープンデーでトヨタは、新世代の電動化技術の進歩も発表しました。新世代バッテリーは、高性能リチウムイオン電池、一般的なリン酸鉄リチウム電池など4種類。また、航続距離1000キロメートルを超え、わずか10分で急速充電が可能とされる固体電解質を使用した全固体電池は 2027~2028年発売を目標として開発が進められています。

メイン写真:トヨタbZ3X

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