三菱HCキャピタルと三菱オートリース、オークネットは、中古EVの新たなリースサービス構築に向けた基本合意書を締結したことを発表しました。
これは、2023年9月より開始した「EV統合型サービス」の機能拡充となります。同サービスでは、EVリースに加え、充電設備の導入、再生可能エネルギーの供給までをワンストップで提供しています。
今回発表された中古EVリースサービスの特徴は、業界初となるリース開始時のバッテリー劣化度合いを加味した航続距離保証を付帯する点です。また、リース満了後のEVバッテリーについては、蓄電池や街路灯などへの転用を予定しており、国内での資源循環モデルの構築を目指します。
三菱HCキャピタルグループでは、すでに国内トップクラスとなる約1.2GW(2023年6月末時点)の再生可能エネルギー電源を保有。グループ会社の三菱HCキャピタルエナジーが小売電気事業者として、非化石価値のある電力供給を行っています。
新サービスの開発に向けては、まず三菱HCキャピタルの茨城営業所に中古EVを導入し、実証実験を実施する予定です。3社の役割分担としては、三菱HCキャピタルと三菱オートリースが顧客ニーズの収集とリース・メンテナンスサービスを提供。オークネットは中古EVの調達と航続距離保証を担当します。
本サービスは、EVの導入コスト低減、充電インフラの整備、再生可能エネルギーの供給、使用済みバッテリーの循環という、EV普及に向けた主要課題の解決を目指します。
なお、中古EVリースサービスの開始時期や具体的な提供条件については、実証実験の結果を踏まえて決定される見通しです。