テスラジャパンは2026年9月11日、ロボタクシー向け専用車両「サイバーキャブ」の日本での一般公開を始めました。公開に先立ち、プレス向けに実車を披露するイベントが、東京・青山の「OMAKASE青山ガーデン byGMO」で開催されました。

サイバーキャブは、同スペースで9月14日まで展示された後、大阪、名古屋を含む4会場を巡回します。ただし、試乗や乗車には対応せず、外観のみを鑑賞できる展示となります。
サイバーキャブは、人が運転することを前提とせず、無人タクシー用として設計された2人乗りの車両です。ハンドルとペダルを持たず、ドアには上方に開くバタフライドアを採用しています。

ボディサイズは全高140.8cm、全幅175.4cm、室内のヘッドルームは97.2cm、レッグルームは110.3cm、乗降ステップの高さ41.4cm、地上高14.4cmです。

ハンドルやブレーキなどの機器がないため、2人乗り車両でありながら足を伸ばしてくつろげる作りになっていて、障がいのある乗客をサポートする盲導犬や介助犬が同乗できるスペースもあります(ロボタクシーサービスとして配車されるサイバーキャブには、原則として介助動物以外のペットを乗せることは禁止されています)。
リアトランクの容量は572Lで、最大100kgまで積載でき、スーツケース2個と機内持ち込みサイズのバッグ2個、または折りたたみ式のベビーカーと小型の車椅子を収納できます。モデルYの通常時の容量が854L、モデル3が594Lとそれに比べると狭さは感じますが荷物の間口が広い分、大きな荷物を載せやすい印象です。トランクの開閉は専用アプリで行います。
サイバーキャブの車内には、テスラ車として過去最大となる20.5インチのセンタータッチスクリーンが搭載されています。このスクリーンでは、Netflixなどの動画配信サービスの視聴や、Spotifyでの音楽再生、テスラ車に搭載されているアーケードゲームが利用できます。
また、走行中は車両周囲のカメラ映像が表示され、車両が周囲をどのように認識しているかを乗客が確認できるほか、現在地や目的地までのルート、到着予定時刻もテスラのマップ画面に表示されます。
シートの前後調整やリクライニング、空調の温度と風向きの調整、ドアの開閉も画面上で操作する仕組みで、ドアは物理レバーでも開閉できます。


駆動方式は、フロントに最高出力163kWのモーターを1基搭載する前輪駆動(FWD)です。タイヤサイズは前輪が18インチ、後輪が21インチと、前後で異なる径を採用しています。
センサー類は、フロントグリル上部、リアナンバープレート上部、左右のドアピラー、フロントガラス上部の左右、左右のフロントフェンダーに配置された8つの車外カメラと、1つの車内カメラで構成。ウェイモやZooxなどのロボタクシー専用車両は、レーザー光で周囲の物体との距離を測定するLiDARとカメラの情報を組み合わせて周囲を認識していますが、サイバーキャブはLiDARやレーダーを使用しません。カメラ映像のみを、テスラが独自開発したAIチップ「AI4」とエンドツーエンドのニューラルネットワークで解析し、AIがステアリング操作や加減速を直接判断・制御します。



ポリウレタン製のルーフパネルの後端には、スペースXの衛星通信サービス「スターリンク」のアンテナが組み込まれています。搭載されているのは最新世代の「スターリンクV5」端末で、通信速度は375Mbps超、従来のV4と比べて体積は35%、重量は62%小さい約1.1kgで、消費電力は35〜50W、風速265km/hまでの耐風性能を備えるといいます。アンテナはルーフパネル内に収められているため外から見ることはできませんが、日本で展示されている車両にもスターリンクは搭載されてます。

展示は静態展示のため、車両に触れたり乗り込んだりすることはできませんが、展示エリアの外側から撮影できます。
東京・青山会場の会期は9月14日(月)までで、入場は無料、事前予約は不要です。その後、ツアーは大阪の「テスラ グランフロント大阪」(9月17日~20日)、愛知の「テスラ名古屋則武」(9月22日~23日)、東京の「テスラ新宿」(9月26日~28日)を巡回します。9月17日には、大阪会場で日本初となるテスラギャラリーの公開も予定されています。
※各会場の開場時間はテスラの公式サイトおよび公式Xで告知されており、天候や会場の運営方針により、会期や展示内容は予告なく変更となる場合があります。


