2024年12月12日、トヨタは新型のEV「アーバンクルーザー」を発表しました。2025年のブリュッセルモーターショーで世界初公開される同車は、スズキとの共同開発でOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受ける車種となります。
新型アーバンクルーザーは、ベストセラーモデルのヤリスクロスよりもわずかに大きいコンパクトSUVで、全長4285mm、全幅1800mm、全高1640mmのボディサイズを持ちます。特徴的な「ハンマーヘッド」デザインのフロントエンドや、リアドアまで伸びる印象的なリアライトなどがデザインのポイントです。
パワートレインは、49kWhと61kWhの2種類のリン酸鉄リチウムバッテリーを採用。49kWhバッテリーを搭載した2WDモデルは106kWを、61kWhバッテリー搭載の2WDモデルは128kWを発生します。さらに、61kWhバッテリーを搭載した4WDモデルの出力は135kWです。
ホイールベースは2700mm。リアシートはスライド機能を備えるほか、40:20:40分割可倒式となっています。
装備面では、10.25インチのデジタルメーター、10.1インチのマルチメディアディスプレイを採用。クラウドベースのナビゲーションシステムやスマートフォン連携機能も搭載します。さらに、プリクラッシュセーフティシステムやアダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストなどの安全装備が標準で搭載されます。
共同開発したスズキは、11月5日に同社初となるBEVの「e VITARA(ビターラ)」を発表。同じく2WDと4WDの駆動方式が用意された同モデルは、新型アーバンクルーザーと同様に49kWhと61kWhのバッテリーを搭載し、最高出力は2WDモデルで106kWまたは128kW、4WDモデルでは135kW。eビターラの車体サイズは、全長4275mm、全幅1800mm、全高1635mmで、ホイールベースは2700mmとなっています。
トヨタは2026年までに15種類の排出ゼロ車両を投入する計画で、そのうち6車種が専用プラットフォームを採用したBEVとなります。アーバンクルーザーは、トヨタが2035年までにEU域内でのCO2排出量を100%削減するという目標に向けた重要なモデルとして位置付けられています。
TOYOTA Urban Cruiser Gaiiery