テスラは、同社の大型電気トラック「セミ(Semi)」の量産化に向けた最新の進捗状況を明らかにしました。2026年3月23日に米国のYouTubeチャンネル「ジェイ・レノズ・ガレージ」で公開された動画において、テスラのチーフデザイナーであるフランツ・フォン・ホルツハウゼン氏とセミのプログラムディレクターであるダン・プリーストリー氏が、量産仕様車の詳細を説明しています。
番組内でプリーストリー氏は、将来の充電技術について「自動充電を実現する機会がセミにもあると見ています。これは私たちが自動車向けに取り組んでいることで、車が乗り上げるだけで、導電充電(物理的な接点が自動で接続される方式)が行われます」と述べ、ドライバーが手動でケーブルを接続することなく、指定の位置に停車するだけで底面から充電が開始されるシステムの開発を進めていることを明言しました。


ネバダ州の専用工場において年間5万台の生産目標に向けて準備が進められているこの最新モデルは、過去のプロトタイプから約1000ポンド(約450キログラム)の軽量化が図られており、500マイル(約805km)の航続距離を実現しています。テスラの計画によれば、セミの本格的な量産は2026年中に開始される予定で、同年内には5000台から1万5000台の納車が見込まれています。
また、米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、先行して試験運用に参加した運転手からは、車体中央に配置された運転席による視認性の高さや、優れた加速性能、急速充電の利便性が高く評価されています。

同紙は関係者の証言として、セミの車両価格は30万ドル未満に設定される見込みであると報じています。これは、競合する他のバッテリー式電気トラックと比較すると約10万ドル安価になる計算です。さらに、電気自動車は可動部品が少ないためメンテナンスコストの大幅な削減につながり、運送業者にとって長期的な経済メリットが大きいことも強調されています。

