テスラは2026年第1四半期(1〜3月期)の決算を発表し、売上高223億9000万ドル(約3.6兆円)、1株当たり利益(EPS)0.41ドルを計上しました。FactSetが集計した市場予想(売上高221億9000万ドル、EPS0.35ドル)をいずれも上回っています。売上高は前年同期比16%増となりました。決算発表を受け、時間外取引でテスラ株($TSLA)は一時4%上昇しました。
納車台数は35万8000台超で前年同期比6%増となりましたが、同社が取りまとめたコンセンサス(約36万5000台)やFactSetの予想(約38万1000台)は下回りました。2022年以降では2番目に低い水準となっています。
足元の業績回復の一方、2025年通年では売上高が前年比3%減の948億3000万ドル(約15.1兆円)と、同社として初の年間売上高減少を記録しました。EPSも47%減の1.08ドルに落ち込み、車両納車台数は2年連続で減少しています。
CEOのイーロン・マスクは、事業の重点をEV販売からロボタクシー、ヒューマノイドロボット「オプティマス」、AIインフラへと移しています。2026年にはモデルSとモデルXの生産終了を決定し、それらを製造していたカリフォルニア工場をヒューマノイドロボット「オプティマス」の量産ラインへ転換する方針を示しました。また、マスクが率いるAI企業xAIへの20億ドル(約3180億円)の投資も発表しています。
ロボタクシー事業については、4月18日にカリフォルニア州での展開に加え、テキサス州ヒューストンとダラスへの拡大計画を公表しました。
テスラは今回の決算で収益面の底打ち感を示しましたが、中核のEV事業の回復ペース、自動運転規制への対応、競争が激化する中国市場での動向など、引き続き注視すべき課題は多くあります。ロボティクス・AI分野への転換が業績にどう反映されるかは、今後の決算で徐々に明らかになっていくでしょう。

