BMWは2026年10月8日、ノイエ・クラッセ世代の新型電気自動車「iX4」を正式に発表しました。2025年に生産を終えたエンジン車「X4」の後継となるクーペSUVで、EV専用モデルとして生まれ変わります。発売は2027年3月で、米国での価格は6万6200ドルからです。

iX4は、先に登場したiX3と同じノイエ・クラッセの車両アーキテクチャを採用しています。そのうえで、スポーティなルーフライン、長いホイールベース、短いオーバーハングによってクーペらしいシルエットを形づくりました。空気抵抗係数(Cd値)はiX3の0.24から改善した0.23で、航続距離の延長につながっています。
米国で最初に発売されるのは「iX4 50 xDrive」です。前後に1基ずつモーターを積む四輪駆動で、主なスペックは次のとおりです。
出力:463hp/645Nm
0-60mph加速:4.7秒
最高速度:130mph(210km/h)
航続距離:428マイル(689km、EPA基準のBMW推定値)、欧州WLTPでは最大828km
急速充電:最大400kW、10分間の充電で約387km(240マイル)分を追加可能

バッテリーの正味容量は、欧州仕様が108.7kWh、米国仕様が112.2kWhと表記が異なります。ただし物理的には同じバッテリーパックで、違いは各市場の規制や保証基準によるものです。欧州では、最大航続距離638kmの「iX4 40 xDrive」も同時に設定されます。
最上位モデルとなるMパフォーマンス仕様の「iX4 M60 xDrive」は、2027年1月から受注を開始します。合計603hp(450kW)/875Nmを発生し、0-60mph加速は3.7秒、最高速度は149mph(240km/h)です。アダプティブMサスペンションと、後輪の電子制御式Mロッキングディファレンシャルを標準装備しています。

全モデルが第6世代の「BMW eDrive」技術を採用しています。円筒形セルの新型バッテリーと800Vシステムによって、400kWの急速充電と双方向充電に対応しました。運転支援機能「Motorway Assistant」を使えば、時速130km(81mph)までのハンズフリー走行と、承認済みルートでの車線変更支援が利用できます。BMWによると、この機能は2026年末までに日本を含む21カ国で使えるようになる予定です。
荷室容量はiX3より30リットル少ない490リットルで、後席(40:20:40分割)を倒すと1600リットルまで広がります。フロントトランクの容量は58リットル。室内には、フロントガラス下部に情報を映し出す「BMW Panoramic Vision」、3Dヘッドアップディスプレイ、17.9インチのセンターディスプレイを組み合わせた「BMW Panoramic iDrive」を採用しています。パノラマサンルーフとMスポーツパッケージは全車に標準装備です。

生産はiX3と同じハンガリーのデブレツェン工場で行われます。日本市場への導入時期や価格は、現時点では発表されていません。

