英JLR(ジャガー・ランドローバー)は2026年10月6日、米ニューヨークでジャガーブランドの新型EV「タイプ01」を世界初公開しました。4ドアのラグジュアリーGTで、ジャガー専用のEVプラットフォーム「JEA(ジャガー・エレクトリック・アーキテクチャー)」を採用する初の量産モデルです。英国での価格は13万ポンドからで、受注は2027年初頭に始まり、納車は同年後半を予定しています。

パワートレインは3モーター構成で、トルクベクタリング機能を備えます。最高出力は1030PS、最大トルクは1365Nmで、ジャガーの市販車として過去最高の出力です。0-100km/h加速は3.2秒、100-180km/hの中間加速は4.0秒で、前後重量配分は50:50となっています。
バッテリーは使用可能容量118kWhで、850Vの電気アーキテクチャーを採用します。航続距離はEPA基準の見込み値で最大400マイル(約640km)、WLTP基準で最大720km(いずれもメーカー推定値)。時速120kmで巡航した場合でも最大320マイル(約515km)を走行できるとしています。350kWの急速充電を使えば、最短13分で321km分を充電できます。

空力面では、アクティブベーンや3段階で展開するスポイラーなどを採用し、Cd値はジャガー車で最も低い0.23を実現しました。ボディは低いルーフライン、長いボンネット、短いフロントオーバーハングが特徴で、23インチホイールを装着します。開発では360件以上の特許を出願しています。
インテリアは、車室の前後方向に伸びるセンタースパインによって4つの独立した空間に分けられています。ドライバー正面には24インチの単一ガラスOLEDディスプレイを配置し、運転席と助手席の間には主要機能を操作する7インチのタッチスクリーンを備えます。オーディオは、車幅いっぱいに配置したパノラミックサウンドバーと、シートに組み込んだ「センサリーオーディオ」を組み合わせています。

生産は2027年に英国のソリハル工場で始まります。電動駆動ユニットとバッテリーパックはウルヴァーハンプトン、プレス成形のボディパネルはマージーサイド州ヘイルウッドで製造します。JLRは2024年に発表した5年間で150億~180億ポンド(約3兆1350億~3兆7620億円)の投資計画のうち、すでに115億ポンド(約2兆4035億円)を投じており、その大半が英国内での支出だといいます。ソリハル工場では約9000人の従業員がEV生産に向けた再訓練を受けました。

JLRは今後5年間で2桁成長を目標に掲げ、ブランドごとの顧客層の多様化、内燃機関・ハイブリッド・BEVを併存させるパワートレイン戦略、北米市場の重視を柱としています。そのなかでジャガーは、グループで唯一の完全電動ブランドと位置付けられています。
日本では、2027年に受注を開始。「タイプ01 1030」車両価格2188万円、「デザインビジョン」車両価格2552万円〜での展開となります。


