ビー・エム・ダブリューは2026年7月22日、次世代コンセプト「ノイエ・クラッセ」第1弾となる新型EV「BMW iX3」を全国のBMW正規ディーラーで発売しました。納車は7月下旬以降を予定しています。
価格(消費税込み)は、「iX3 50 xDrive」982万円、「iX3 50 xDrive Mスポーツ」1034万円の2グレードです。既存のX3ラインアップ(ガソリン・ディーゼルの第4世代モデル4種)に加わる形となり、X3全体は計6モデル構成になりました。
最大の特徴はWLTCモードで906km(Mスポーツは835km)という航続距離です。高電圧バッテリーは、セルをモジュール化せず直接パックに組み込む「セル・トゥ・パック」方式を採用し、容量は109.1kWh。前輪に誘導モーター、後輪にレアアース不要の巻き線界磁式同期モーターを搭載する4輪駆動で、システム最高出力345kW、最大トルク645Nmを発揮します。

充電面では800Vアーキテクチャに対応し、BMW初となる最大320kWでの急速充電が可能になりました。BMW Japanの実測参考値では、外気温25℃・出力240kWの急速充電器使用時、15分でおよそ395km分の電力を充電でき、10〜80%充電は約26分としています。V2H・V2Lにも対応し、停電時の非常用電源としても利用できます。
内装ではBMW初の「パノラミックiDrive」を採用しました。幅約110cmの43.3インチ「パノラミック・ビジョン」と17.9インチセンターディスプレイを組み合わせ、従来型メーターパネルは廃止されています。奥行き表示が可能な「3Dヘッドアップ・ディスプレイ」もBMW初採用です。

運転支援は「ドライビングアシストプラス」を標準装備し、アクティブクルーズコントロールや衝突回避ブレーキなどを備えます。さらに、高速道路で時速130kmまでのハンズオフ走行を可能にする「ハイウェイアシスト」(SAEレベル2相当)も標準搭載され、今年11月以降の提供開始を予定しています(購入後3年間は無償、以降はサブスクリプション)。ドアミラーを見る動作で車線変更を実行する「レーンチェンジアシスト」も国内販売のBMWとして初採用となりました。
購入から3年間の主要メンテナンスが無償となる「BMWサービスインクルーシブプラス」も全車に付帯します。

なお「ノイエ・クラッセ」は1961年発表・1962年発売の「BMW 1500」に始まる中型スポーツセダン群の呼称で、後のBMW 3シリーズ・5シリーズの基盤を築いた歴史的モデル名です。iX3はこの名を冠する新世代第1弾に位置づけられています。

