日産自動車は2026年9月23日、欧州市場向けの新型小型EV「ピクソ」を発表しました。日産のEVラインアップをAセグメントまで広げるモデルで、欧州の都市部での使用を想定しています。ルノーとの協業で開発され、デザインは日産、生産はスロベニアにあるルノーのノボ・メスト工場が担当します。価格や詳細な仕様は12月以降に公表され、納車は2027年初頭に始まる予定です。

ボディサイズは全長3796mm、全幅1790mm、全高1512mm、ホイールベースは2492mmです。フロントオーバーハングは741mm、リアオーバーハングは563mm、最低地上高は140mmとなっています。荷室容量はVDA方式で通常時356L、後席を格納すると1221Lまで拡大します。

バッテリーは容量27.5kWhのリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池です。欧州向けの日産車でLFP電池を採用するのは、ピクソが初めてとなります。航続距離はWLTPモードで最大259kmですが、これは認証取得前の社内測定値です。モーターの最高出力は60kWです。

充電性能は、急速充電が最大50kWで、バッテリー残量15%から80%までを約28分で充電できます。普通充電は最大11kWに対応し、全車に標準装備されます。車両の電力を外部の電気機器に供給できるV2L機能にも対応しています。
運転支援機能として、自動ブレーキやレーンキープシステムに加え、アクセルペダルの操作で加減速をコントロールできる「e-Pedal」を搭載。インフォテインメントシステムにはGoogle built-inを採用し、Google Geminiに対応することで、自然な話し言葉による音声操作が可能です。また、専用アプリ「MyNISSAN」を通じて、ナビゲーションやリアルタイムのルート案内、充電管理、車両操作などの機能を利用できます。

日産は欧州で燃料価格の上昇にともない電動車の需要が高まるとみており、ピクソなどのEVに加えて、e-POWERを搭載したハイブリッドモデルもそろえ、ランニングコストを抑えたい顧客層に向けたラインアップを拡充していく方針です。
(写真:日産自動車)

