テスラのイーロン・マスクCEOは、2026年11月5日、Xに「ギガファクトリー・テキサスでのサイバートラックの生産を来年半ばごろに縮小し、サイバーキャブの増産に充てる」と投稿しました。
投稿で示されたのは、生産縮小の時期(2027年半ば)と目的(サイバーキャブの増産)だけです。生産台数や生産終了の確定日、すでに入っているサイバートラックの注文の扱いについては、とくに説明がありませんでした。
サイバートラックは2019年にプロトタイプとして発表されました。当初は2021年の生産開始を予定していましたが、延期を重ね、実際に生産が始まったのは2023年でした。
その後の販売は伸び悩んでいます。自動車調査会社ケリー・ブルー・ブックによると、2025年の米国における販売台数は2万0237台で、2024年の3万8965台から48%減りました。発売前にマスク氏が示していた年間販売見通しは25万台でした。販売地域も限られています。欧州では、歩行者保護の規制がデザイン面の壁になりました。また、テスラは10月にオーストラリアとニュージーランドへの投入計画を中止し、予約者に予約金を返金しています。これは、テスラは右ハンドルのサイバートラックを製造する意志がないことを意味します。
ギガテキサスの生産能力は、ロボタクシー専用車のサイバーキャブに振り向けられます。サイバーキャブはハンドルもペダルもない2人乗りの車両で、テスラはオースティンやダラスなどテキサス州内で登録・走行を進めてきました。9月には、オースティンでサイバーキャブ車両による有料配車サービスが始まっています。

