世界最大の自動車市場を有する中国では、2022年に発売された車の内、4台に1台がEVだったといわれる程、EVの普及が進んでいて、2023年には年間のEV販売台数は900万台に達し市場普及率は35%になると予測されています。そんな中国を牽引する最大手EVメーカーが、テスラを抑え2022年のEV販売台数で世界一となったBYDです。BYDは、世界三大投資家の一人としても知られるウォーレン・バフェットが投資するメーカーとしても知られ、去年のEVの販売台数は、おととしと比べ3倍以上のおよそ186万台と急成長をとげています。
BYDは、王傅福(Wang Chuanfu)氏によって2次電池を製造する企業として、1995年に設立されました。社名のBYDとは、Build Your Dreamsの頭文字。その後、同社は、2008年に、世界初の量産型ハイブリッドセダン「BYD F3DM」を発売し注目を浴びました。


同年、ウォーレン・バフェットが率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが2億3000ドルを投資し株式の10%を手に入れたことで、BYDは、世界的な自動車会社として認知されることになりました。2010年にはBEVのクロスオーバー「e6」を、2013年にはハイブリッドセダンの「Qin」を発表しました。

BYDは電気モビリティの開発にも注力し、電気バスのは世界中の公共交通機関で活用されています。日本でも小型の『J6』中型の『K8』大型バス『K8』『K9』が全国の路線バスなどに採用されており、2030年までに日本国内で電気バス累計4000台の販売を掲げています。
EVでは、2月2日に、正規ディーラー1号店「東名横浜店」をオープンしEVでの日本進出第一弾となるATTO 3の国内販売を開始。2025年までには国内100店舗のディーラー展開を計画しています。また、本年度8月からコンパクトなハッチバック「DOLPHIN」、末には4ドアセダン「SEAL」の受注開始が予定されています。BYDが「海洋シリーズ」と呼ぶこれらのラインナップが日本市場でどのように受け入れられるか注目です。

ATTOA3
車両価格:4,400,000円~
航続距離:470 km
乗車定員:4名
モーター出力:150 kW
バッテリー容量:58.56 kWh

DOLPHIN
航続距離:386 km (STANDARD) / 471 km (HIGH GRADE)
乗車定員:4名
モーター出力:70 kW (STANDARD) / 150 kW (HIGH GRADE)
バッテリー容量:44.9 kWh (STANDARD) / 58.56 kWh (HIGH GRADE)

SEAL
航続距離:555 km
乗車定員:4名
モーター出力:230 kW
バッテリー容量:82.56 kWh
BYD公式ホームページ