BMWグループのデブレツェン工場(ハンガリー)は、ノイエ・クラッセの電動Xモデルのテスト車両生産を開始し、2025年末の量産開始に向けた最終準備段階に入りました。
生産担当取締役のミラン・ネデルコビッチ氏は「デブレツェンでのテスト車両生産開始は、新工場の稼働における重要な節目となります」と述べています。工場では量産に向け、全ての物流・生産工程の検証と最適化が進められています。
デブレツェン工場へは日々部品が納入され、テスト車両の連続生産が行われています。各部品と工程は厳密に検証され、最新の生産システムやデジタル接続についても重点的な検証が実施されています。
一方、オーストリアのシュタイヤー工場では、初の第6世代電動モーターをデブレツェン工場に出荷したことを12月3日に発表。9月からはミュンヘンの開発部門への納入も開始しています。
シュタイヤー工場の電動モーター生産担当副社長、ヘルムート・ホッホシュタイナー氏は、今後数カ月をかけて複雑な生産工程の検証と最適化を進めると説明。両工場の連携により、ノイエ・クラッセの量産開始に向けた準備が着実に進められています。
シュタイヤー工場はBMWグループ最大のエンジン工場で、4700名の従業員が年間100万基以上のエンジンを生産。2022年6月には、2025年からの電動モーター生産開始を発表し、オーストリアを代表する産業企業として新たな一歩を踏み出しています。