2025年初頭、トランプが大統領に就任する直前のタイミングで、テキサス州オースティンを訪れました。テスラオーナーズクラブジャパン(TOCJ)のギガテキサス見学ツアーに同行し、日本から10名、シンガポールなど各国からの10名(以下「シンガポールチーム」)の合計20名で3泊4日、1200キロ以上走行したツアーの模様を複数回に分けてレポートします。
EVcafe編集長 駒井尚文(@Tesla365days)
いざ、ギガテキサス! 移動はもちろんFSDで
前日の、衝撃と興奮のFSD体験から一夜明け、本日1月17日は待望のギガテキサス訪問です。テスラHQからメールで届いているインビテーションに必要事項を入力し、入館用のQRコードも準備できました。
TOCJチーム10名と、シンガポールチームの10名が合流し、合計20名でオースティンの「1 Tesla Road」にあるギガテキサスに向かいます。移動の際の運転は、FSD利用がデフォルト(標準)になっています。

「どうだ、ちゃんと曲がるか?」「なんだ、こんな細い道を通るのか」
車内の会話は、FSDの挙動に関する感想合戦になっています。私自身もそうですが、参加メンバーの多くは、今回のツアーの最大の目的が「FSDの実力を見極めること」にすり替わっている感じ。それほど、昨日のFSD体験はインパクトがデカかった。
ギガテキサスに到着しました。ビジター用の駐車場に車を停めます。専用バスに乗ってエントランスへと向かいます。

工場前の敷地には、テスラの社旗と、テキサス州の州旗、そして星条旗。ジミー・カーター元大統領が逝去したことに対して、半旗で弔意を表しています。

ギガテキサスのエントランス。工場に加え、テスラのHQも同じ建物にあります。

サイバートラックのRCモデルが展示されています。このRCのエンブレムは、まだ正規版が発売前でしたね。RCとは「Release Candidate」(リリース候補版)の略です。懐かしい。左にあるモデル3には、バッファローの角が据え付けられています。
こちらは、ギガキャスティングのサンプルでしょうか。ギガテキサスでは、サイバートラックとモデルYが製造されています。

工場内は撮影禁止です。ガイドの女子に導かれるまま、小一時間ほど見学しますが、こちらは正直なところ、ちょっと期待外れでした。というのも、工場内のラインがほとんど動いてないんです。これはあくまで想像ですが、「モデルYが旧型からジュニパーに切り替わるタイミングだったこと」「サイバートラックは需要に対して供給が過剰になりそうだったこと」などが原因で、私たちが訪れた日は、作るべき車体があんまりなかったのではないかと。

一緒に見学していたTOCJのメンバーの中には、ギガベルリンに行った方も数名おり、帰りの送迎バスの中で、それと比べてもギガテキサスはやや物足りなかったなあという話で工場見学を総括していたのですが、その時、例のヤツが我々の視界に飛び込んで来ました!
サイバーキャブです! ギガテキサスの敷地内ではなく、一般道を走っているのが見えました。「ガッカリ」が「ヤッタぜ!」に突如転換。バスからは写真が撮れなかったので、代わりにTOCJのツアーリーダー池田さんがギガテキサスの前で撮ったという写真を拝借して貼っておきます。

最大のハイライトは、工場の中ではなくて、外にありました。さあ、気分高揚のまま次の目的地に向かいましょう。これがまた実に貴重な場所でした。今回のツアーで最大のサプライズと言ってもいい「イーロン・タウン」とでも呼ぶべきエリアです。次回に続きます。