テスラは、電動大型トラック「セミ」向けの充電ソリューションとして、短時間の立ち寄り充電に対応する「メガチャージャー」(最大1.2MW)と、デポ(車庫)での夜間充電に特化した「ベースチャージャー」(125kW)の2製品を展開しています。テスラの充電公式アカウントが2026年5月2日にXで案内しています。
ベースチャージャーの充電出力は125kWで、4時間で航続距離の60%を回復できます。電圧範囲は180〜1000VDC、ケーブル長は6メートルで、デポのレイアウトに合わせた柔軟な設置が可能です。連続出力は150A、本体サイズは高さ340mm×幅1200mm×奥行き2000mm、重量は100kgです。
設計面の大きな特徴は、AC-DCコンバーターを本体に内蔵した一体型構造です。従来必要だった別体のAC-DCキャビネットが不要になり、設置工事を簡略化できます。さらに、1つのブレーカーに最大3台までデイジーチェーン接続(数珠つなぎ接続)できる仕様となっており、テスラは「125kVAを共有する形で設置でき、運用コストをさらに削減できる」としています。

対応規格はセミの充電規格であるMCS 3.2のほか、オープンプロトコルのISO15118-2およびOCPIに対応しており、既存の充電管理システムとの連携も可能です。
一方、幹線道路沿いでの短時間充電を担うのがメガチャージャーです。最大1.2MWという出力は、長距離輸送中の積荷を降ろす短い停車時間でも実用的な航続距離を回復させることを想定しています。デポでの夜間充電をベースチャージャーが担い、走行中の急速充電をメガチャージャーが補う、という役割分担により、商業運用での充電計画が立てやすくなります。
量産開始を迎えたテスラ・セミの本格普及に向け、車両側だけでなく充電インフラ側の整備も着々と進んでいます。

