2023年10月28日(土)〜11月5日(日)まで開催された、ジャパンモビリティショー 2023の中で話題を呼んだのが、様々な次世代型モビリティが集まったTokyo Future Tour(東京フューチャーツアー)。その中で、子どもたちにも大人気だったのが、ロボット開発や物流支援ソリューションを幅広く手掛ける企業ZMPが展示した可愛らしい3種類の小型ロボット、歩行速ロボ三兄弟の「DeliRo(デリロ)」(メイン写真 左)「RakuRo(ラクロ)」(中)「PATORO(パトロ)」(右)でした。
Tokyo Future Tourの会場の入り口で、ソフトバンクの人型ロボット Pepper(ペッパーくん)たちと来場客を出迎えていた赤いボディの愛らしいロボットが「DeliRo(デリロ)」、デリバリーを得意とする無人宅配ロボです。
DeliRo(デリロ)は、ZMPの自動運転コンピューター『IZAC』を搭載していて、カメラやレーザセンサで周囲環境を360 度認識しながら、最大時速 6kmで自動走行ができる無人宅配ロボです。最大積載量は50kgで、形は1ボックス、4ボックス、8ボックスと運ぶ荷物の大きさによって選ぶことができます。
そして、その隣の広場で実施されたショーで大活躍だったのが、自動運転の機能と小型パーソナルモビリティをかけ合わせた新しい歩行速モビリティ「RakuRo(ラクロ)」です。
RakuRo(ラクロ)は、目的地まで自動移動する一人乗りのパーソナルモビリティで、目的地を専用のアプリで選択するだけで、自律的に走行する自動運転機能が搭載されていて、乗っている人は周囲や速度を気にすることなく移動できます。また、電動車いすとして公道(歩道)を走行できるので、介助する人も横で付き添いながら、移動を一緒に楽しむことができます。
人とモビリティが協力して復旧に取り組む未来のレースキューシーンで、日産のEVリーフの近くで存在感を示していたのが、キリッとした目で安全を守ってくれている無人警備・消毒ロボの「PATORO(パトロ)」です。この小型ロボットは自動走行によって無人パトロールができる機能を備えています。
PATORO(パトロ)は、360度カメラによる遠隔操作が可能で、豊かな表情や音声で周りの人とコミュニケーションを取りつつ、商業施設やオフィスビルなどの施設の中を歩行程度の速度で自動運転で見回りをしてくれます。また、ドアやエレベーターのボタンなどに消毒液を散布することも可能です。
これらの、歩行速ロボ三兄弟を開発したZMPは「ロボットを社会インフラにする」をビジョンに掲げ、「歩行速ロボットのシェアリングサービス」、「物流DX」、「宅配ロボットを活用したフードデリバリーサービス」など、ロボットのインフラを整える様々な取り組みを行っています。
そして、これまで実現したそれらのサービスやソリューションを、ZMPのロボットマネジメントプラットフォーム「ROBO-HI(ロボハイ)」でつなぐことにより、商業ビル、ホテル、マンションや病院内、そして街の中で、ロボットが人々の暮らしに溶け込む楽しくて便利な街、”ロボタウン”を日本各地へ普及しているのです。
現在の日本の小型ロボットがどのような性能を有するのか? 以下の動画で、”ロボタウン”建設に励む、歩行速ロボ三兄弟の実証実験の様子をご覧ください。
歩行速ロボ三兄弟の活用事例などは以下のHPへ