特集&エッセイ

世界に衝撃! テスラ、新モデル2台同時公開!

電動革命の波に乗る! EV株投資の秘訣 第15回

by じんべい

 テスラのCEO、イーロン・マスクが、本日、2024年10月10日に開催したイベント「WE, ROBOT」では、まさに未来の自動運転時代を象徴する2つの新モデルが同時に発表されました。このイベントは世界中から大きな注目を集め、テスラの革新性と未来のモビリティのビジョンを再確認する機会となりました。

イーロン・マスク、サイバーキャブで登場

 イベントの最初から視聴者の心を掴んだのは、イーロン・マスクが新しいロボタクシー「サイバーキャブ」に乗って登場したシーンです。この車両は、イベントの舞台となったワーナー・ブラザースの映画スタジオ内を移動し、まさに未来の交通手段を目の当たりにした瞬間でした。視聴者の多くは、その未来的なデザインとイーロンの登場に釘付けとなり、瞬きも忘れてその様子を見守っていたでしょう。

サイバーキャブに乗り込むイーロン・マスク(出典:テスラYouTube公式アカウント)
サイバーキャブに乗り込むイーロン・マスク(出典:テスラYouTube公式アカウント)

 サイバーキャブは、テスラが5年ぶりに発表する新しいモデルです。名前の通り、メタリックなボディが光り輝くデザインで、上下に開閉するバタフライウィングが未来の乗り物というイメージを強くしています。ホイールのデザインもメタリックに統一され、まさに「サイバーパンク」というテーマが反映されています。

サイバーキャブの詳細発表

 イーロン・マスクは、サイバーキャブの詳細についても発表しました。まず、サイバーキャブは非常にシンプルな内装で、車内には2つの座席のみが配置され、ハンドルはなく、ダッシュボードにはモニターが1つだけ設置されています。この極めてシンプルな構造が、未来の自動運転車としての機能美を際立たせています。さらに、後部には非常に広いトランクスペースがあり、人が何人も入れそうなほどの大容量です。これは、乗客の快適性だけでなく、商業利用にも適した設計です。

ハンドルもペダルもない自動運転車のサイバーキャブ(出典:テスラX公式アカウント)
ハンドルもペダルもない自動運転車のサイバーキャブ(出典:テスラX公式アカウント)

 サイバーキャブの価格は3万ドル未満という低価格に設定されており、運用コストは1マイルあたり20セント、税金や手数料込みで30〜40セントと発表されました。1マイル(約1.6 km)の移動にかかる20セントは、日本円で約29円に相当します。これに対して、東京都内のタクシーでは10キロの移動で平均約4079円がかかりますが、サイバーキャブなら10キロ移動しても約290円で済むと予想され、従来のタクシー業界に大きな価格革命をもたらすでしょう。

完全自動運転と無人管理システムの未来

 イーロン・マスクは、2025年にテキサス州とカリフォルニア州で「完全自動運転」を導入すると発表しました。これは、監視不要のシステムで、人間が車両の操作を一切行わなくても運行できるという革新的なものです。これまでのFSD(Full Self-Driving)では、ドライバーが目の前の道路を監視し続ける必要がありましたが、新システムではその制限がなくなる予定です。この発表は、自動運転技術の新しい時代を切り開く大きな一歩となるでしょう。

会場でプレゼンをするイーロン(出典:テスラYouTube公式アカウント)
会場でプレゼンをするイーロン(出典:テスラYouTube公式アカウント)

 また、サイバーキャブには充電プラグが必要ないワイヤレス充電の技術が搭載されています。この技術により、充電の手間が大幅に削減され、完全自動運転の運行がよりスムーズになります。さらに、AI5という最新のコンピュータが搭載され、複雑な運転操作や推論計算を処理する能力を持つため、テスラの自動運転技術はますます進化しています。

サプライズ登場のロボバン

 イベントのもう一つのハイライトは、サプライズで登場した「ロボバン」です。多くの人が想像していたバンとは全く異なる、まるで電車やバスのような巨大な車両が公開されました。このロボバンは20人乗りで、スクールバス、RV(レクリエーショナル・ビークル)、貨物運搬など多用途にカスタマイズできると発表されています。

突然の登場で会場を沸かせたロボバン(出典:テスラYouTube公式アカウント)
突然の登場で会場を沸かせたロボバン(出典:テスラYouTube公式アカウント)

 デザインはまさに未来を感じさせるもので、日本の新幹線にも似た流線型のフォルムが印象的です。このロボバンは、将来的には商業用途だけでなく、個人の利用にも広がる可能性があり、学校のスクールバスとして子供たちの送迎に使用されたり、貨物輸送として活用されたりすることが予想されます。

スクールバスとして使用される可能性があるロボバン
スクールバスとしての使用が予想されるロボバン

オプティマスの進化と未来の家庭用ロボット

 イベントでは、テスラのロボット「オプティマス」も大きな注目を集めました。特に今回のプレゼンでは、オプティマスが大幅に進化した様子が披露され、イベント参加者を驚かせました。オプティマスは、参加者に対して飲み物をサーブしたり、音声で会話したりするなど、以前に比べて格段に人間らしい動きを見せていました。まさに、イーロン・マスクがかつて述べた「一家に一台のロボット」が現実に近づいていることを感じさせる瞬間でした。

会場で参加者にドリンクを提供するオプティマス(出典:テスラYouTube公式アカウント)
会場で参加者にドリンクを提供するオプティマス(出典:テスラYouTube公式アカウント)

 さらに、オプティマスは家事や産業現場の労働をサポートすることが期待されており、イーロンは「オプティマスはこれまでにない最大の製品であり、あらゆる家事や労働を代替する」と断言しています。今回のイベントで披露されたオプティマスの進化速度を見れば、この未来が遠くないことを実感させられます。

イベントの総括と今後の展望

 今回の「We, Robot」イベントは、テスラファンや投資家にとって、期待を上回る内容であり、未来のモビリティとロボティクスの可能性を示すものでした。サイバーキャブとロボバンの同時発表は、テスラが自動運転車両の市場でリーダーシップを発揮する決意を明確に示しています。

 特に、完全自動運転の導入と無人管理システムは、自動車産業の大きな革新となるでしょう。さらに、オプティマスの進化が示す未来の家庭用ロボットの可能性にも、ますます期待が高まります。テスラは、自動運転やロボティクスの分野でさらなる飛躍を遂げる準備が整っており、今後の動向から目が離せません。

 これからもテスラがどのようにして自動運転の未来を切り開いていくのか、引き続き注目していきたいと思います。

文・じんべい

日本企業でサラリーマンをしながら、 米国株式投資や太陽光発電投資で資産形成し、2023年3月にサイドFIRE。 株式投資では、S&P500を積立投資しながら、 個別株はテスラを中心としたEV銘柄に集中投資を実行中。YouTubeチャンネル『じんべい【テスラとNio】について語るチャンネル』登録者数:約1万7000人。 X(Twitter)フォロワー数:約8000人。平日毎朝、Xにて前日のテスラ株価情報を発信、また毎週末にはYouTubeでテスラ株価ニュースを配信中。

じんべい【テスラとNio】について語るチャンネル

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