レクサスは、バッテリーEV専用モデル「RZ」の新型を2025年3月12日、ベルギーのブリュッセルで発表しました。2025年秋以降、順次各地域で発売する予定です。新型RZは、BEVシステムを全面刷新し、モーターの高出力化や航続距離の20%伸長、充電時間の短縮を実現。また、次世代の操舵感覚をもたらす「ステアバイワイヤシステム」が導入されています。
新型RZは、全長4805mm、全幅1895mm、全高1635mm、ホイールベース2850mmというボディサイズを維持しながら、ニーズに合わせて3つのラインナップを用意しています。前後モーターの高出力化を施した最上位モデル「RZ550e”F SPORT”」は、20インチタイヤを標準装備し、最大システム出力300kW(407.8PS)で0-100km/h加速は4.4秒を実現。車両重量は2135〜2180kgで、航続距離は450kmとなっています。

バランスの良い走行性能を持つAWDモデル「RZ500e」は、システム最高出力280kW(380.6PS)、0-100km/h加速4.6秒を発揮し、18インチタイヤ装着時には500kmの航続距離を実現。そして航続距離を重視したFWDモデル「RZ350e」は、システム最高出力165kW(224.3PS)ながら、18インチタイヤ装着時に575kmという優れた航続距離を達成するとされていて、電費も3モデルの中で最も優れた144Wh/kmを記録しています。

すべてのモデルに共通するのは、76.96kWhの総電力を持つバッテリーと、167kW(227PS)、最大トルク268.6N・m(27.3kgf・m)を発生するフロントモーターです。「RZ550e”F SPORT”」と「RZ500e」にはリヤモーターも搭載され、特に「RZ550e”F SPORT”」では同一スペックのモーターを前後に配置することで力強い走りを実現しています。充電規格はCCS2を採用しています。
BEV専用プラットフォームの改良と電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」の特性見直しにより、より自然で気持ちの良い「Lexus Driving Signature」が深化。特にRZ550e”F SPORT”では、レクサス初採用となる「インタラクティブマニュアルドライブ」を搭載。加減速におけるシフト操作時の高揚感を高めるサウンド演出と相まって、スポーティでダイレクト感のある走りが体感できるとしています。