米アマゾン傘下の自動運転企業Zooxは、2026年8月10日からラスベガスで初の有料ロボタクシーサービスを開始すると発表しました。米道路交通安全当局(NHTSA)による商用展開の許可を受けての決定です。
料金体系は基本料金に時間と距離を加味した方式で、最適ルートをもとに算出されます。目的地に応じた追加料金がある場合は事前に明示され、道路状況などでルートが当初より長くなった場合でも追加料金は発生しないとしています。
Zooxはこれまでラスベガスに加え、サンフランシスコ、オースティン、マイアミで無料の試乗サービスを提供してきましたが、有料化はラスベガスが初となります。同社は昨年9月以降、ラスベガスで50万回を超える無料乗車実績を積み上げてきました。

配車はZoox専用アプリから可能で、年内にはUberのプラットフォーム上でも予約できるようになる予定です。乗降地点は球体シアター「Sphere」やTモバイル・アリーナ、ラスベガス・コンベンションセンター、MGMグランド、リゾーツ・ワールドなど主要スポットをカバーしています。

ラスベガスはすでに複数のロボタクシー事業者がしのぎを削る激戦区となっています。アルファベット傘下のWaymoは今年7月、同市で運転席に人を置かない完全無人運行を開始しました。Waymoはサンフランシスコやフェニックス、オースティンなど全米の主要都市で有料の完全無人サービスをすでに展開しており、今回のラスベガス参入によって対応都市をさらに広げた形です。同社は快適性を高めた新型車両「Ojai」の投入も進めており、年内に週間100万回の乗車達成を目標に掲げています。またヒョンデ系のMotionalも同市で無人配車サービスを提供しており、Zooxはこの両社に続く3社目のプレーヤーとしてラスベガス市場に加わります。
一方、テスラのロボタクシーサービスは現時点ではオースティンを起点にダラスやヒューストン、マイアミへと展開していますが、ラスベガスでの提供は発表されていません。
Zooxは、ハンドルやペダルなど人間用の運転操作装置なしで走行する自動運転車として、NHTSAから連邦自動車安全基準の適用除外を受けた最初の企業です。既に商用有料サービスを複数都市で展開するWaymoに続く形での本格参入となり、ラスベガスを舞台に米国のロボタクシー市場における競争は一段と激しさを増しそうです。
なお、他都市での有料サービス開始時期についてZooxは明らかにしていません。

