ピニンファリーナ、世界初のコーチビルド電動ハイパーカーや「バットマン」インスパイアEVなどの3モデルを発表

2024.08.27

　イタリアの高級EVメーカー、アウトモビリ・ピニンファリーナは、2024年8月14〜16日まで米国カリフォルニア州で開催されたモントレー・カーウィークにおいて、3台の新しいハイパーEVを世界初公開しました。

　3台のうちの1台は、「バッティスタ・ターガメリカ」と名付けられた、世界初のコーチビルド電気ハイパーカー。著名な車両コレクターであり、既存のバッティスタオーナーからの依頼を受けて製作されたこの車両は、外装のシルバーとブルーのカラースキームが特徴的で、ボディワークは新しいルーフレスプロファイルに合わせて綿密に再設計されています。

　2台目は「B95ゴッサム」と呼ばれる特別仕様車で、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとのコラボレーションから生まれました。DCコミックスのスーパーヒーロー、バットマンの別人格であるブルース・ウェインにインスパイアされたこの車両は、ウェインの最先端のイノベーション、持続可能な技術、そして洗練された趣味への情熱を反映しています。外装はアルジェント・ヴィットリオのグロスブラックで仕上げられ、内装には独特のタンレザーが使用されています。

　3台目は、アウトモビリ・ピニンファリーナの本拠地であるイタリアのカンビアーノにオマージュを捧げた特別仕様のバッティスタです。「A Piece of Cambiano in California（カリフォルニアのカンビアーノの欠片）」と題されたこの車両は、アクティブリアウィングの裏側にカンビアーノ地域の地図とバッティスタ生産ラインの模式図を組み合わせたリバリーを施しています。ドアプレートには「Where Everything Starts（すべての始まりの地）」と「Fatto Con Amore in Italia（イタリアで愛をこめて製作）」という文字が刻まれ、カンビアーノの精神が込められています。

アクティブリアウィングの裏側には、カンビアーノの地図とバッティスタ生産ラインの模式図が — 特別仕様のアクティブリアウィング裏側には、カンビアーノの地図とバッティスタ生産ラインの模式図が

　これら3台の車両は、いずれもイタリアで最もパワフルな市販車です。4つの独立した電気モーターと120kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、1900馬力の出力と2340Nmのトルクを発生。0-100km/h加速は2秒以下、最高速度は300km/h以上です。

　アウトモビリ・ピニンファリーナのCEO、パオロ・デッラカは、「今年のモントレー・カーウィークは当社にとって大きな成功でした。バッティスタ・ターガメリカで世界初のコーチビルドEVハイパーカーを実現し、B95ゴッサムでワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの画期的なコラボレーションを形にしました。また、カンビアーノへのオマージュ車両で、当社の伝統とイノベーションの融合を示すことができました」とコメントしています。

メイン写真：カンビアーノ特別仕様車両

Battista Targamerica Gallery